とっくり踊り |
おにぎり隊とジェームズディーン | ( 撮影・画像加工・文章・編集:貴山敬 ) |
おなじみの築300年の古民家、大黒屋でいったん集合してから菊畑に出発です。ちょっと寒い。 |
いつもの眼鏡橋のかかる川(8月の風景はコチラ)が台風の影響でこんな濁流に。 |
左右の花の違いがわかるでしょうか。中心の花びらが開いているかどうかがポイント。右側の花は中心がまだ開いていないので摘んじゃダメ。 |
こうやって片方の手で中心を軽く押さえて、軽くぽきっと花を摘んでいきます。 |
菊の花摘みの時はミツバチに要注意。うっかりすると掴みそうになって刺されます。 |
これが「赤モッテ」。「もってのほか」という品種で、黄色いのは「黄モッテ」と呼ばれます。ゴレンジャーみたい。 |
私(貴山)です。かぶってる手拭いはふぢ金旅館でもらったもの。頭にまいて首まいて顔ふいて手ふいて、すごい便利。
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ちらした後。 |
お昼も大黒屋で。
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気がついたらおにぎりがそこに。お母さん方が来ておにぎり作っていたのは夢だったんじゃないかと思うぐらい一瞬の出来事でした。 このおにぎり美味しかったなー。
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明日の明け方にここを直撃すると予想される台風に備えて、菊畑のビニールハウスのビニールをはがします。本当はとりたくないんだけど、骨組みが強くないので、とらないとハウスごと飛ばされちゃう。 |
自生のアケビを発見。なんともいえない、複合的な美しい紫色です。 |
カエルの卵みたいな味(食べたことないけど)。 |
晩御飯の山形郷土料理「いも煮」に使うサトイモを収穫。こうやって写真を見ていると、とれたてのサトイモの、なんともいえない、まろやかな食感を思い出します。茎の部分は「ズイキ」と呼んで、これも食べます。 |
サトイモはこんな風にごっそりついてます。これを水洗いしたのが右の写真。根っこの上の方の部分も、イモとはまた別の味わいがして美味しい。茹でた時にちょっと灰色で固いのがあったらそれ。確かオヤイモとかって呼んでたかな。 |
ズイキの皮をジャガイモの皮むき器みたいなのでシャキーシャキーとむいていきます(この作業をすると猛烈に手がかゆくなることが後で判明)。むいたら、今度は竹のギターピックみたいなやつで穴を開けて糸を通します。こういう竹の糸通しがあることよりも、在庫していることに驚き。 |
こうやって干して後で食べます。保存食なんですね。こういう干してる風景はよく見ました。ズイキって里芋のことだったんですね。後で辞書で調べたら「芋茎」と書いてズイキと読みます。 |
もちつきも大黒屋の中でできちゃいます。よく考えると、もちつきできる家ってすばらしい。するするっとすべらして、自重で落とすのがポイント。 |
ディナータイム! |
燻製中。囲炉裏の上におくだけで燻製になっちゃうわけです。 |
田舎時間とアケビ。 カモシカ温泉の話を聞きました。蔵王のふもと辺りにある温泉で、昔は温泉民宿があったけど、すっかり廃れてしまって今は温泉があるだけ。でも、ちょっと掘ればすぐに温泉が出るので、近くの村の人が一年に一回、シャベルをもって温泉入りにいくそうです。シャベルと温泉。今度行きたい! |
囲炉裏で焼いた豆腐田楽を食べる井上さん。囲炉裏という調理器具のグレートさを感じる瞬間です。 |
田舎時間に初登場、鹿肉です。たまたま手に入ったものを持ってきて頂きました。若干臭みがあるんだけど、それがけっして気にならない上品な味。脂身がすごいおいしいらしい。参加者曰く、ワニ肉に似てるとのことなので、僕らの中では鹿肉=ワニ肉=すごい美味しい、です。 |
「とっくり踊り」の話を聞きました。この地方で伝わる「とっくり踊り」とは何かと調べてみると、↓とあります。 はっぴ姿であぐらをかいた女性が、酔っ払った様子で徳利片手にユーモラスに踊るもので、参勤交代で大名が宿泊した際に、村の女性たちがお殿様をもてなすために編み出された踊りと言われています。現在は、地区の女性による「楢下とっくり踊り保存会」が結成され、伝承されています。 みなさん!こんな説明にだまされちゃいけません。今回はとっくり踊りの真の姿を内緒で教えてもらいました。 まず、とっくり踊りの時は下着をつけません(!)。上着だけをはおって、下は腰巻一つ。村の、若くて、大名の前なんだから、きっと村一番の美しい女性が「酔っ払った様子で徳利片手にユーモラスに踊る」だけならまだしも、なんと踊りの最後は目の前であぐらをかいてすわる。 この意味がわかるでしょうか。自分が参勤交代の途中の江戸時代の大名で、自分の前でとっくり踊りをされているところを想像して下さい。 なんたるエロチシズム。江戸の時代のこんな山奥で、そんな文化が育まれていたとは。ため息が出ます。はー。 おそらくは、そこで御殿様のお目にとまれば奥女中で召し抱えてもらえる、ということもあったのではないでしょうか。でも、よく考えると、きっと本人の意思に反することもあっただろうし、だまされることもあっただろうし、そのことがきっかけで恋人と別れるとか、村八分にされるとか、悲しいこともたくさん起きたのではないでしょうか。エロスと悲しみの楢下とっくり踊り。 もちろん今は普通に服を着て踊ります。念のため。 |
ここから日曜日。 朝ごはんの食材は地元の方に頂いて公民館の台所で自炊です。昨日あれだけ食べたんだからと思ったのに、みんなモリモリ食べてました。
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台風は結局直撃はしなかったものの、乾燥中の稲が倒れてしまったので、それを直します。 |
杭を立てるところから。 |
こうやって天日干ししたお米の方が、機械乾燥したものより美味しいそうです。食べくらべたことないので違いはよくわからないけど、天日干しの方がおいしそうだよね。 |
収穫後の乾燥した田んぼでひからびるタニシ。実は死んでいるわけじゃなくて水の中につかると生き返ります。このフタというか皿が上を向いているものが生きているタニシなんだそうです。 |
わかりづらいんだけど、楢下の家が集まっているところを抜けて、萱滝方面にちょっと進むと、すぐ右側に工事中の道があって、そこの橋の近くの川はわりと深くて泳げるそうです。端の右側から石を並べて降りれるようになってるところがあって、そこを降りていきます。今度の夏に行ってみよう。 |
台風でやることなくなっちゃったのでザリガニつりしました。 |
僕の小さい頃の記憶以上にザリガニは頭が悪く、次から次へとスルメで10匹ぐらいすぐに釣れました。左の写真は子持ちザリガニ。残念ながら長靴にピントあわせちゃったのですが、かなりリアルなチビザリガニが50匹ぐらい親ザリガニの腹の下にいて、ピントがあってなかった方がよかったのかも。 |
ザリガニ池の隣に住んでるおばあちゃんのキノコ畑見せてもらいました。断面から生えているのは雑菌で、こうやって雑菌が出てきちゃうとキノコは出てこないそうです。 |
一服いただきました。 |
おばあちゃんの家から戻ってみると、一匹のザリガニ君がこんな姿に。 食べてみよう、と僕達が話していたので、地元の人が気を利かして一匹やっといてくれたのでした。でも「ホントにそれ食べるんですか。」っていう冷たい視線が... |
廃村になった「泥部村」。来るのは2回目です。廃村になった村はあちこちにありますが、10年ぐらいたつと建物が完全に崩れてしまって、面影がなくなってしまいます。そういう意味で、泥部村には、当時の存在感をまだとどめている、貴重な時間が流れています。
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火の用心 お蚕泣かすな 桑肥やせ 上ノ山 長谷川製紙所 |
ドキドキする。
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廃屋の中でジェームズディーン発見。 |
とっくり踊り |