リンゴ割り選手権 | ( 撮影・画像加工・文章・編集:中山誠基 ) |
リンゴもぎチームは田舎時間経験者の2名と、ともにお誘いした初体験の2名、計4名で長沼果樹園にお邪魔しました。心配していた雨も晴れ上がり果樹園独特のカブトムシが好きそうな香りの中、各々もくもくとリンゴをもぎました。大きくて赤いもの、小さくて白いもの、形がよいもの、わるいもの。リンゴはいっきに全てもぎます。作業が終わり来たときはたくさん生っていたリンゴが一つもない果樹園を眺めると、一仕事終えた快感がありました。
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長沼果樹園、長沼さん手作りの休憩小屋です。前回はこちらでバーべキューをしました。 |
お習字の先生に一筆書いてもらったものをもとに、これも長沼さん手作りの看板。「樹」が独特の字ですが間違いではありません。 |
収穫する前に予約で一杯になってしまうという長沼果樹園ご自慢のラフランスです。こちらは休憩中に食べるもの。冷蔵庫に入れず、外でやわらかくなるまで熟しています。 |
早速長沼夫婦にご挨拶。 |
ラフランスも頂戴しちゃいました。 |
甘くてとってもジューシー |
おいしくていくらでも食べられます。 |
これから収穫する「ふじ」のリンゴです。 |
おいしさを求めて色々交配した結果、ふじが一番なんだそうです。 |
リンゴもぎは毎年勤労感謝の日前後に一気にやります。勤労感謝の日は毎年晴れるので収穫にぴったりだそうです。 |
下のリンゴにも陽が当たるように敷いてあった銀シートです。収穫前にはずし回収します。 |
霜が降りると柄の窪んだ部分に水が溜まります。これが蜜になるんだそうです。 |
ゴムつきの手袋をして。 |
黄色い収穫カゴをしょって。 |
収穫スタート。 |
地元の人でふだんは会社に勤めている人も収穫時期の人手が必要な時期には毎年手伝いにやってきます。今回は僕ら4人を含めて総勢18名でした。 |
もぐ時には注意が必要です。コツは柄の部分を人差し指で押さえながら、枝についている方向と逆に曲げます。 |
高いところに生っているリンゴの方が陽をたくさん浴びて美味しい。 |
単純作業の繰り返しですがとっても楽しい。 |
一つも残さず全てのリンゴをもぎます。 |
もいだリンゴはしょっている黄色いカゴに傷をつけないようにそっと置いて |
カゴ一杯になったら |
仕分けスペースに持って行きます。 |
仕分けスペースではそのままリンゴとして出荷するものとジュースにするものに分けています。柄が付いていないなどもぎ方が悪いと大声で注意されます。 |
出荷用のリンゴは柄が取れないようにさかさまに置いていきます。 |
木登りも久々で笑顔。 |
モクモク作業なのにこちらも自然と笑顔。 |
雨が降るとカッパの袖から雨が入ってきて気持ち悪いそうです。ほんと晴れて良かった。 |
こんなにも色形が違いますが、一気に全て収穫します。 |
もいだあとのリンゴの木。人数が多かったおかげか結構早いペースでもいでいきます。 |
高いところに生っているリンゴははしごに乗ってもぎます。思わず木の上で参加者同士アイコンタクトしてしまいます。 |
地面に落としてしまったリンゴはたとえきれいなものでも収穫はできません。落とさないように慎重にもぎます。 |
木の上から生っているリンゴを見落とした絵です。こんなに密集してリンゴが生っています。 |
雨が降ってきそうになると「高いところのリンゴから先にもぎるように」など、仕分けしながら実は長沼お母さんが大きな声で収穫組を指示しています。 |
お母さんの「休憩」の掛け声とともに休憩。あまりにも景色がきれいだったのではしごの上で一休み。 |
休憩中、お母さんからリンゴを手で割ったらラフランス3kg分プレゼントという挑戦状にトライするが。 |
もぎたてのリンゴはものすごく硬い。特に今年のリンゴは比較的硬いらしい。 |
どんなに力を入れてもびくともしない。 |
男3人チャレンジするが |
全然だめ。 |
なのにお母さんがやると...。えいっ! |
一瞬にしてきれいにまっぷたつ。 |
さらに4等分にまでしてしまい。あっさり敗北宣言するだらしない都会の男子たち。 |
リンゴは皮がざらざらしている方がおいしいそうです。 |
さわってつるつるしているものは繊維が多いため、あまりおいしくなんだそうです。これらは柄がないものと一緒にジュースにします。 |
予定通り、数が分からないくらい収穫しました。写真はごく一部でこの5倍は一日で収穫しました。計算したわけでもないのに不思議と時間通りに収穫が終わりました。お母さんの指示が良かったのでしょう。 |
17時になるともう真暗で作業ができなくなります。 |
夜は長沼さん宅の隣にある作業場で、芋ほり班と合流して蕎麦打ちです。 |
思っている以上に細くきらないと... |
こんなお蕎麦になっちゃいます。でも打ちたてはやはりおいしい。 |
お蕎麦でお腹一杯になる幸せ。 |
で芋ほり班の男性陣もリンゴ割りにチャレンジ |
やはりびくともしない。 |
手だけが痛くなる。 |
「なんして割れんのかねぇ」と不思議がったいえる長沼お母さんに割り方の秘訣を伝授頂く。 |
再チャレンジするも |
駄目でした。 |
代わりに貴山代表はお昼に修得した包丁捌きをご披露! |
ここから2日目。 |
2日目も残りの区域のリンゴもぎです。2日目はお手伝いさんもぐっと減って田舎時間参加者4名含めて8名ほどで作業しました。 |
2日目は失敗の数も減り、きれいにもげるようになりました。ちょっと自慢げ。 |
午前中で全てのリンゴをもぎ終わり小屋で長沼さんとしばし団欒。リンゴの木は10年くらいから収穫でき、35年から40年程度が収穫の寿命だそうです。古い木を土台にして新しい枝を挿し木にすることで序々に世代交代させます。 |
作物ごとに使用できる農薬が農協によって決められていることや、農業をはじめるには当然、沢山の資金が必要なことや、藤棚を組んでしまうと、作物を変えるのが大変などの苦労話。農業もビジネスであることを痛感させられます。 |
お昼は長沼家特製カレーをお腹一杯頂戴しました。もぎたてのリンゴが摩り下され、辛いスパイスとリンゴの絶妙な甘さがたまりません。 |
なんと作業場に突然秘密兵器登場。 |
まるで回転寿司のようです。 |
男性陣は果樹園に戻って収穫したリンゴのコンテナを作業場まで運びます。写真のトラックは果樹園の中を走行できるように一般のトラックの屋根を切り下ろしたもの。荷台から撮影。 |
作業場の秘密兵器はリンゴの仕分け機でした。手前の重さセンサーに乗せることで指定した大きさごとに仕分けしてくれます。 |
大きさ別にコンテナに戻します。 |
リンゴの大きさに応じて発送先を分けています。長沼さんの娘さんは山形市内のデパ地下へ出張。毎年この時期に営業します。 |