干し柿でお肌ツルツル。心はセレブな日 | ( 撮影・文章・編集:中山誠基,画像加工:中山誠基+貴山敬 ) |
北沢久敏さんの干し柿作業のお手伝い。敷地内にあるあらゆる建物の天井から柿がぶら下がっています。左にいらっしゃるのが北沢さんのお母さん。お肌がツルツルで、初参加の20代女性たちは早速敗北宣言しておりました。(笑) |
ぷーんと干し柿の甘い香りがしてきます。北沢さんは匂いで品質が分かるそうで「今年はいい匂いがしている」とおっしゃっていました。 |
午前中は地元のお手伝いの方々に教わりながら、干し柿の梱包作業をしました。干し柿をヒモからほどいて重さを量り、再び梱包用のヒモにくくりながら結びます。 |
これが完成品。 |
お手伝いの方々にもいろいろな作法があるらしく最初は困惑しましたが、見様見まねで次第にうまくなっていくと「これ美しくない?」と自慢し始めた二人。 |
もくもくと作業しているとあっという間にお昼。一緒にお昼ご飯の準備。氷川きよしと握手したことのある北沢さんのおばあちゃんもご機嫌です。写真はくるみ餅。 |
恒例の納豆餅。もちろんおでんの大根も北沢さんがつくられたもの。甘くておいしーいのです。 |
くるみとあんこ。北沢さんが「混ぜたのがおいしいんだ」とおっしゃったので試してみたら非常においしかった。贅沢なお昼です。この後、中山は講演のために作業を抜けましたが、午後も引き続き作業を続けたそうです。 |
翌日です。雪はやんでましたが、やはり寒い。 |
干し柿に種類があることを知っていますか?手前が紅柿、奥が平種無し柿。一見ちょっと色が違う程度ですが。 食べてみると全然違います。紅柿の方が高級なのですが確かに味にも奥行きがあり食感がマイルドです。 |
高級品はやはり梱包も違います。巻いてあるセロファンは呼吸をしてくれるため、水分が中に閉じ込められて腐る原因を防いでくれるのだそうです。 |
これはセロファンを巻くときの糊代わりに使う海藻。これを水に溶かすと糊状になるそうです。北沢さんのお母さんは「食べ物だからね」と拘りを当たり前のようにおしゃっていました。出荷されるすべての商品はお母さんが最終チェックをします。クリスマスもずーっと仕事です。 |
今日は干し柿を亀の子たわしで磨く作業。たわしで磨くと身が柔らかくなり、表面に白い粉がよく出るのだそうです。お手伝いの方々のスピードがものすごく早い。確実の我々の3倍以上の早さでした。(脱帽) |
2日目のお昼も野菜はすべて北沢さんがつくられたもの。にんじん、ねぎ、はくさい。どれも甘くておいしい。 |
もちろん、ご飯も青菜も自家製です。 |
デザートにこれまた北沢さんがつくられたラ・フランスとりんごを頂戴しながら団欒。北沢さんの「儲けを考えんでもいつか自分のところに戻ってくる」。お母さんの「貧乏だけど、食べ物すべてを自分の思うようにつくっていく生活。心はセレブなのよ」と参加者みんながお二人の生き方、考え方に聞き入っていました。(とてもいいお話をありがとうございました。) |
午後は、収穫されてからしばらく屋外でならしておいた青菜の回収。 北沢家1年分の青菜。いつもはお母さん一人でやっているそうです。(大変だー) |
枯れた部分や、虫食いを除いて茎を切り、ぬるま湯に入れて泥を落とします。 |
洗ったものをコンテナに積んで、今日の作業は終了。あとはお母さんが漬け物にします。 |
一仕事終えて庭にあった姫りんごを頂いたり |
北沢さん手作りの自慢の収穫台車を見せてもらいました。ラ・フランスの収穫に便利。腰が悪いお母さんのために、捨てられている自転車を改良してつくったもの。近所の農家にも口コミで広がり「うちもぜひ欲しい」と注文が殺到。200台すべて一人で作られたのだそうです。(すごい)ちなみに、後ろに見えている小屋もすべて北沢さんの手作り。習った訳ではないのに、見様見まねでご自身の山から採ってきた木でつくっちゃうのです。 |
北沢さんの夫婦愛。生き方、考え方。参加者にとって干し柿と田舎での生活体験以上に得るものの多い田舎時間でした。受け入れありがとうございました。(一同) |