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田舎時間を終えて,,,

田舎時間を共有する
尾形俊幸

37歳,男性,地方公務員(上山市役所 農林課勤務),山形県上山市在住

「東京の人が泥上げに来る!」
最初に消防団に話を持ちかけたとき、誰もが信じなかった。
地元の若者ですら億劫でやりたくない仕事なのだから当たり前の反応かもしれません。正直軽い気持ちで引き受けたことを少なからず後悔していました。しかし、実際一緒にやってみると、住んでいるところも違うはずなのに妙に息があったりして・・・
同じ時間、作業を共有することで連帯感というか、不思議なまとまりが出ていたように思います。消防団のみんなも都会の人が来るということで構えていた部分も多々あったと思いますが、ここ(上山)にはない新たな刺激を受けたのではないかと感じています。
何はともあれ参加者のみなさん大変ご苦労様でした。 (ちなみにあれ以来、周りの人からは、詐欺師だの、鬼だの言われています。普通、休日に東京から来た人に泥上げはさせないだろうということで・・・)

田舎時間を思い出す
及川彩子

26歳,女性,会社員,東京都在住

参加してみたいなと何度も思いつつ、横目で見るだけだった田舎時間に今回初参加。到着してすぐ、長靴に履き替えてお手伝いした泥上げは、非力で全然働けずじまい。。みるみるうちに、ものすごい量の泥を持ち上げていく消防団の方々のチームワークには圧巻でした。その様子に見入ってばかりだったのに、”反省会”では反省もせずにおいしい「だし」と「竹の子汁」までいただいて、朝7時前の新幹線に乗っていたのと同じ日とは思えないほどの充実っぷりでした。
二日目のさくらんぼ畑でのお手伝いは、なんだか自分の「さくらんぼ観」が変わるほどのインパクトがあたかも。親元を離れて、食費を自分でやりくりし始めてからは、「高い!!」と、なかなか手の出なかったさくらんぼ。(佐藤錦を横目で見ながら、アメリカンチェリーで自分を納得させたり。。)どの農作物も同じなのでしょうが、想像できる手間以外にも、思いも寄らない手間と時間がかかっていることを知り、その値段にも納得がいきました。上山から帰ってきてからも、スーパーでさくらんぼを見るたびに、「わたしが葉っぱをまとめたさくらんぼがどこかに出荷されてるんだろうなー」と、なんだかいとしい気分になったりして・・・
「だし」や「竹の子汁」、今まで食べたことがないくらい甘いさくらんぼ、ラフランスのソフトクリーム、おばさんお手製のフキの煮物・・・食べ物とつながっている思い出はなかなか忘れがたいもの。。。また参加して、今度は恩返しできるくらいしっかり働いて、またおいしいものにめぐり会いたいでっす。

文省勲/むんみのり

29歳,男性,会社員,東京在住

2回目の参加。今回も、「泥上げ」と「さくらんぼ畑の仕事」という未知の体験がぎゅっと詰まった2日間で、前回同様、すがすがしさ、楽しい出会い、知的な驚き、舌鼓打ちまくりの食の数々、、等など、上山の"素"を随所で実感でき親しみがまた深まりました。
泥上げでは、天気の良い休日に終日重労働、、、って最初は思いましたが、消防団の方々が損得抜きで時間を持ち寄って、知恵と体力出しあいながら、ワイワイがやがや楽しく仕事している姿、かなーーーり新鮮。こういうつながりって、上山への愛着だけでなく、幼馴染だとか、世間体とか、暗黙の了解で維持している部分もあるんでしょうけど、でもたったそんな要素だけで人が動くのってわりかし凄い。都会でこういう集まり方とか持ち寄り方って難しいよなぁ。とにかく、そういう輪の中での泥上げは、しんどさを感じないくらいすがすがしかったです。良い意味の「泥臭さ」っていうのでしょうか。。体の方は文字通り泥臭くなりましたよ、その後数日。その夜の「反省会」(?)も大盛り上がり。ご馳走様でした!!
さくらんぼの方は、恥ずかしながら、さくらんぼ畑を見るのが生まれて始めてで、これだけの数の実を育てるのに、こんなに広い畑がいるのかーー、というのが第一印象。そしてさくらんぼ畑、デリケート過ぎる。実を傷つけないように、実の周りの葉っぱを束ねて輪ゴムで括る。しくじって、ポトッ、と実が落ちた時にはかなりドキドキ。慣れると楽しかったけど、あと2-3日で出荷するさくらんぼのために、これだけの工程が必要なのかと思うと、農業の大変さを実感。畑で北沢さんの話を聞いても、実、葉、枝、幹、水、土、天気、空気、時間、諸々、考えなきゃいけない事が多すぎて、北沢さんの頭の良さと経験と情熱に脱帽!都会では高いなぁ、と漠然と思ってただけのさくらんぼ、そのおおもとの過程と携わる人の努力を知ると、それだけの値打ちは十分あると思いました。北沢さんご夫妻に感謝!
食も重要な要素の一つ。筍汁、「だし」、ラフランスのアイスクリーム、生のきゅうり、民宿の朝食、さくらんぼ、ふきの煮物、お漬物、、はぁーー、ため息。文字では説明しきれないですね。来たらわかりますわ。とにかく、上流にある汚れのない純なものはおいしい!と。次はなんだろなー。
総じて、、今回も新しい発見がたくさんありました。田舎時間の毎回のレポート見ても、上山の人の話しを聞いても思うのですが、おそらく春夏秋冬という以上に繊細な季節の感じ方ができると思うし、その度の個々の体験はどれもユニークだと思うので、今後もマメに参加したいと思います。最後に、井上さん、いつもありがとうございます。キヤマお疲れ様。

真野秀太

26歳,男性,総研勤務(地球温暖化問題調査に従事),東京都在住

まず、防火水槽の「泥上げ」。これは僕にとってはとにかく「泥遊び」の気分だった。ずっと水泳部だった僕には、何度もやったプール掃除のようだった。だから、作業をしている時間よりも、泥運搬のためのトラックが山から帰ってくるのを待っているのが長いような「非効率的な」作業も楽しめた。「仕事」と思ってはいけなくて、みんなで久しぶりに集まって何かをする、っていうことに意義があるんだろうね。ただ、「地元みんなで」っていうのが、人によっては見えないプレッシャーになっているのかも、とも思ったかな。
そして、さくらんぼの「輪ゴムかけ」作業。正直、そんなに難しい作業じゃない。でも根気がいる仕事だと思った。「さくらんぼは実をつけるようになるまで7,8年はかかる」という北澤さんの話を聞いて、農業って忍耐、根気がいる仕事だと思った。これって僕に最も欠けているものです。
ひびが入っているさくらんぼは甘味があふれていて美味しいことを知ったのは感動でした。
コーディネートをしてくださった市役所の井上さん、邪魔者扱いせずに作業をさせて下さった消防団の皆さん、さくらんぼ作業を手伝わせて下さった北澤さんどうもありがとうございました。
追伸:ラフランスアイスクリームは最高でした。また食べに行きます。

竹村朱紀子

25歳,女性,コンサルティング会社勤務,東京都在住

2日間、本当にいい経験になったのですが、どういうスタンスでいればいいのか最後までつかめなくて、(実は)戸惑い続けた2日間でもありました。市役所の井上さんも、消防団の方も、北沢さんも、ふぢ金の皆さんも、ラ・フランスのソフトクリーム屋さんも、新参者の私(達)を恐縮してしまうくらいあたたかく迎え入れてくださり、心から感謝しています。
正直、よくも悪くも観光気分は最後まで抜けず、できるだけのことをやろうと思っても、結局は次の日から東京で働いている自分はいるわけで、複雑な心境です。ただぴかぴかに光ったさくらんぼの赤と、世にも恐ろしい色の泥と、何より上山市で出会った方々の笑顔は、ちょっと忘れ難いです。しばらくは、ゴハンを食べる時、心の底から「いただきます」と言えそうな気がします。
本当にありがとうございました。

さとこ

大地に地を据える生き物であることを再認識する空間

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