恋心2 |
デルフィニウムの日 | ( 画像加工・編集:貴山敬 ) |
さあ2日目です。出発前コタツでぬくもってます。
|
あのー、そろそろ出発なんですけど、、、
|
今回もお世話になったふぢ金さんの玄関で。寒い寒い。
|
仕事前に鏡さんのご自宅で頂きました、青菜(せいさい)とラフランス。どちらも山形ならでは。
|
腹が減っては仕事になりません。
|
鏡さんが花のパンフレットを見せてくれました。鏡さんが生涯をささげる花「トルコギキョウ」です。種や苗のメーカーが、農家の方々に毎シーズンこのような商品パンフレットを送るそうです。
|
トルコギキョウの種は、肉眼では見分けられないほど微小です。一番左の写真の白い粒は、種の周囲をコーティングしたものです。これを鏡さんが爪楊枝で崩して(真ん中の写真)、一番右の写真で鏡さんが人差し指でさしているところに種があるのですが、認識不可能です。
|
鏡さんのご自宅の玄関に飾られていた花々。きれいですねー。
|
さあ、いよいよ仕事です。まずは、昨日の作業の仕上げです。バケツに一晩浸かったストックは、花も葉っぱもぴんぴんと張って生気を取り戻しています。鏡さんが丁寧に丁寧に箱詰め。本当に愛情に満ちた花さばきです。これでようやく商品として出荷。 鏡さんのところから毎年数千本のストックがこうして出荷されます。
|
さて本日のメインの仕事、苗の植え付けです。これがデルフィニウムの苗のパレット。これを植えつけていくのが仕事です。
|
デルフィニウムの畑も広い広い。 各自持ち場に苗を運びます。
|
もう地元の人と見分けがつかないくらい馴染んでますよ。
|
鏡さんから指導を受けます。まず、升目状に苗が植わっているパレットから、ピンセットで苗をつまみ出します。
|
次に苗を植えつける箇所に、指を押し込んで苗が植わる穴を作ります。深すぎても浅すぎてもだめ。
|
その穴に苗をピンセットで運んで植え付け、苗の周囲をそっと固めます。苗が土に埋もれすぎてしまわないように。浅すぎず深すぎず。
|
こんな風にして植えつけます。
|
鏡さんはこの一連の作業を流れるように実践して見せてくださいますが、、、参加者は最初はうまく行きません。へっぴり腰。 どれくらい穴を掘ればいいか、苗を植えつける深さはどの程度か、おそるおそるです。パレットから苗を穿り出す時点で結構デリケートな扱いをしなければなりません。
|
ずっとかがんでいる仕事なので、腰が辛いです。
|
こーんなに小さな苗が6月には立派な黄色のデルフィニウムに成長します。
|
気が遠くなるほど苗はあります。先は長い。参加者はどこまで植えられるか。 でもかなり集中してます。
|
休憩。奥さんがコーヒーを差し入れてくださいました。 農家の方と作業の合間合間にいろんな話が聞けるのも刺激になります。鏡さんも、「いつもは夫婦で黙々とやってるけど、こうやって手伝いに来てくれると、にぎやかで楽しいね。」
|
仕事再開。一人が2列受け持ち、端から端までひたすら植えつけていきます。最後の方は結構効率よくできてました。サルみたいですが。畑全体の1/3くらいは皆で植え付けられたでしょうか。鏡さんからも誉められました。
|
参加者が苗1つ植えつける間に、鏡さんは2つくらい植え付けています。仕事はなんでも基本的にこつこつ地道なものだと痛感。 苗は半年かけて花になります。その間、頻繁に育ち具合を確認しメンテナンスします。今回の植え付け作業をいかにきちんと行うかが、花の出来にかなり影響するとのこと。良い花が育つよう祈るばかりです。
|
山形名物「青菜」。あっさりしていておいしい。
|
今回衝撃だったのがこれ。名づけて「キャベツの生姜醤油和え」。 この料理はとてもシンプル。キャベツをさっとゆがいて、そこに、おろし生姜と醤油を混ぜたものをドレッシングにしてかけるだけ。柔らかいキャベツの優しい味&食感と、生姜醤油が本当にマッチして、これだけでご飯がかなり進みます。 でもこれ、おそらく東京ではなかなか食べられません。何で東京で得がたいか? それはキャベツ。 この料理は、「柔らかい」キャベツだけが持つデリケートな食感と若い味が決めて。柔らかいキャベツの味と食感だからこそ、生姜醤油のようなアクセントがすごくはまる。このキャベツも前日に鏡さんの畑で採ったものです。 でも、この「柔らかいキャベツ」は東京ではなかなか手に入らないとの事。 なぜか? それは、商売上の理由。 「柔らかいキャベツ」というのは、専門的に言い換えると、「裂球が早い」と言うそうです。柔らかいのでキャベツの実が割れるのが早い、という意味です。 地方の農家から農協を経由して東京へキャベツが流れる事を考えると、「裂球が早いキャベツ」なんざ、東京に届いた頃には割れてしまっていて商品にならん、ということ。だから、東京に流通しているキャベツのほとんどは、「裂球の遅い」=「硬くて丈夫な」キャベツなんだとか。ごもっとも。 そりゃ、買う方にすれば、割れているキャベツが店頭で並んでたら感じ悪いもんね。 実際、東京に戻り、近所のスーパーでキャベツ買って、生姜醤油かけに挑戦しましたが、こっちのキャベツは、さっとゆがくぐらいではあの微妙な食感は出せませんでした。
|
新鮮な米のご飯と、田舎時間でもすっかりお馴染みのいも煮。
|
驚き感動しながらとにかく食べる参加者。野菜そのものの生身の価値の高さを思い知る瞬間。 参加者の豪快な食べっぷりに鏡さんご夫妻も喜んでくださいました。食べすぎという声もありますが。
|
最後はきれいにこの通り。ご馳走様でした。
|
2日目は午後に農作業の予定がなかったので、井上さんの提案で、山の方へ登ってみようという事になりました。 すると、この日午後から上山での初雪となり、見る見るうちに雪が積もっていきます。 ほんと、あっという間に薄化粧です。
|
山道を登って行けば行くほど、雪が濃くなっていきます。
|
前が見えない。これ午後2時頃。
|
到着したのは、人のいない蔵王スキー場。つい30分ほど前までは雪のない茶色の冬山だったはず。
|
パウダースノーで雪合戦?
|
寒いけどはしゃぎまくりです。だって雪が積もった瞬間の誰もいないスキー場に足を踏み入れてるんですから。
|
一面真っ白。おそるべし雪パワー。
|
足下を撮影。こもうこんなにざくざくに積もってる。
|
うろつく参加者。動いてないと寒い寒い。
|
このあたりの樹氷が見ものだと、スキー場の地図の山頂を指差す井上さん。蔵王といえば樹氷。現在地はまだかなり山のふもと。
|
ところ変わって、『ZAOたいらぐら直売所』に立ち寄りました。現地の野菜や果物、お米、等などかなり豊富。おいしいし、新鮮だし、そして安い。店長さんが気さくで、食材の調理方法など詳しく一緒に教えてくれます。詳しくは、http://www2.odn.ne.jp/~cao84530/tyokubai.htm。
|
白菜と塩漬けわらびをお土産に。破格にうまかったです。
|
この二人はゴボウを購入。分けてます。
|
山を降り、上山駅まで井上さんに送っていただきました。電車の時間まで駅付近を散歩。このあたりはまだ雪は積もってないですね。 川で女の子が鴨に餌。
|
これも上山ならでは。足湯につかります。駅周辺にいくつもあって、地元の方が、通りすがりに立ち寄り、気軽に靴と靴下を脱いで、浸かっています。結構熱いですが、最初は我慢。そのうち慣れると、足だけでなく、全身ほかほかに。こういうのが街中に普通にあるのは良いですねー。
|
恋心2 |